取り組み拝見記 三郷市立吹上小学校

県教育委員会の「親の学習」プログラムを活用したPTA行事が、7月7日(火)三郷市立吹上小学校で開催をされました。17人の保護者が参加し、ファシリテーターに伊地知幸子さんをお招きししました。

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携帯でメールをしている人に
話しをするのは…どんな気持ち?

最初に「アイスブレーク」ということで、小学生の頃に呼ばれていた呼び名を思い出し、名札カードを作成しました。懐かしい呼び名を思い出すなど、各テーブルは早くも和み、笑い声が響き始めていました。

続いて「小学生の頃好きだった食べ物は」の問いには、カレーライス、ハンバーグ、スパゲティ、餃子と今の子どもたちと何ら変わらない食べ物が次々と話題にのぼり、それぞれの家の味まで披露する場面も。「小学生の頃苦手な科目は」の問いでは、国語、算数、理科、社会、体育と様々で「算数の○○が苦手だった」、「国語の○○が嫌いだった」と皆さん好き嫌いについての談笑がされていきました。

旅行業者のチラシをランダムに刻んだ手作りパズルをくじ引きのように引いてもらい、皆さんで組み合わせをしてグループを決め、各グループ2人1組になり、1人が携帯をいじりながら横を向き、もう1人が相手の横から5分間話しかけ続ける体験を、そして立場を交代して同じように5分間お互いの立場を体験しました。

その後、各グループでこの体験についてのディスカッションを行いました。話す側の立場では、「一生懸命に話し掛けているんだけど、ちゃんと聞いくれているのか解らない」、「とても話しづらかった」等の意見が出ていました。又、聞く側の立場では、「携帯を操作しながらだと話の内容が余り耳に残らない」、「なんとなく子どもの話をしているのは解ったけど」と意見が交わされました。

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小学生のころの呼び名を思い出して名札作り

このほかにも、「私、よく携帯を操作しながら子どもの話を聞いてた」、「子どもが一生懸命に話をしていたのに、ちゃんと聞いてあげれてなかった」と親子だからとそっけなく話を聞くのではなく、話を聞く姿勢は親子でも、人としてしっかりと耳を傾けなきゃいけない事と皆さんが、総括的意見が各テーブルで交わされました。「子どもよりも旦那との会話の方が、携帯操作しながら聞いてた」という意見には、会場では大きな頷きと共に笑いに包まれました。

最初参加者は「親の学習」プログラムとは、どの様な事を学ぶのかと不安もあって、皆さん緊張した面持ちの中プログラムが始まりました。

しかし、プログラムが進行していくと、楽しく話し合いをしていく中で、様々な親としての気づきや学びを得ることが出来た様です。今後も県内各地でこの様な事業が多く開催ができると良いと思います。みなさんのPTAでも、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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