委員会事業報告

家庭教育委員会事業報告
ありがとうの手紙

高田委員長

【写真】ありがとうの手紙 受賞作品の選考
ありがとうの手紙 受賞作品の選考

あなたは、最近誰かに「ありがとう」という言葉を伝えましたか?私事ですが、我が子が小さかった頃は些細な事にも「ありがとう」を伝え、彼らもそれに可愛らしい声で「ありがとう」と応えてくれていたと思います。それがいつしか、「ごめんなさい」の言葉を待つようになってしまいました。子供の成長と共に消えていませんか?「ありがとう」という言葉。また、私達の生活環境はIT機器の普及に伴い、急激に変化してきました。その是非を問うことは、私自身、日常で使用していますのでしませんが、子どもたちの生活環境も変化しているのです。

では、子どもたちの心はどうでしょうか?そこで、私達は、子どもたちの心に問いかけるべく『ありがとうの手紙』を募集することにしました。わずか5文字の言葉ですが、人々に温かく優しく響く魔法の言葉だと思いませんか?その結果、県P連事務局には県内で学ぶ子どもたちの心の詰まった『ありがとうの手紙』が届きました。可愛らしい文字の手紙、きちんと書かれた立派な手紙、どれも大切な心です。一つ一つ大切に読ませていただきました。

私たちは全ての作品に満点をつけたいと思いましたが、二十四点の受賞作品を選出させていただきました。その結果は以下のとおりです。

皆様方には、今後も委員会活動にご理解ご協力をお願い申し上げますと共に、伝えたいわずか5文字の素敵な言葉があります。「ありがとう」、たくさんの作品に出会わせていただきました。

環境対策委員会事業報告
携帯電話に関するアンケート

委員長 相馬 正人

一九八〇年代に登場したテレビゲーム。当時は子どもの勉強時間を妨げる「悪」との扱いを受け、ニュース等でも子どもたちが勉強そっちのけで毎日夢中になって遊んでいる姿が度々取り上げられていました。あれから三十年が経過し…今やテレビゲームは様々機能を有し、家族で楽しめる家電の一部と変化を遂げました。また、手軽に持ち運べるポータブルタイプのゲーム機も登場し、学習の道具としても使われ始めています。

そして現在、子どもたちにとって携帯電話が、「悪」として取り上げられています。しかし、本当にそうなのでしょうか。

環境対策委員会では、今は悪者である携帯電話も、今後はテレビゲームの様な変化を遂げるのではないか。また、もっと面白く有意義な使い方やそれを実践している人がいるのではないかと考え、広くアイデアを募集することにしました。

それには、まず、現状を把握しようということで、本年度、環境対策委員会では埼玉県内の小中学生における携帯電話に関する状況調査を行いました。

アンケートは、各学校の状況調査と、児童・生徒、保護者の意識調査です。小学校からは六五・九%、中学校からは回答率六六%の回答を、児童・生徒からは七四二名、保護者からは六四五八名の回答を得ました。調査報告については、三月各学校に配付します。アンケートへのご協力ありがとうございました

〈アンケート結果の概要〉

アンケートの結果をみると、子どもに携帯電話を持たせるのは、子どもの安全のための道具としての考え方が圧倒的です。子どもたちが、サイトの閲覧や友だちとのメールを行うことは、親の考える目的に対して副次的な活用で、親には目的と異なる活用に対する配慮が求められます。購入の希望についても、中学入学や高校入学といった子どもの環境変化の時期が圧倒的で、今すぐといったような子どもの欲求に基づく意見は少ないようです。

総量は少ないものの、携帯電話のトラブルは起きているようです。回答によると適切な対応をしていますが、相談を誰にもしないという回答が多いのが気になります。また、携帯電話が無い生活について、否定的な意見よりも、変化なしという意見が上回っていることは、注意すべき内容です。

<< 1つ前のページへ 次のページへ >>
目次のページへ